祇園祭のお稚児さん、
選ばれる歴代の子供の家柄はどうなの？
日本を代表する有名な、
夏の祭りである京都の祇園祭。
ここでは、祇園祭に登場するお稚児さんの歴代はどのような人だったのか、
実は生贄だったという話は本当か？
などの情報をお伝えする。
祇園祭のお稚児さんの歴代ってどんな人？稚児の歴代を紹介！
祇園祭とは、京都市東山区の八坂神社の祭礼。
祇園祭は日本の三大祭り（京都の祇園祭、大阪市の天神祭、東京との神田祭）
の中の一つである。
そして、祇園祭りにかかせないのは、お稚児さん。
お稚児さんとは、簡単に言うと幼い子供のこと。
幼い子供は、まだ汚れがないため、
神に近い存在であるとされてきた。
そして神の子として、
季節のお祭りの手伝いをする役目をはたしている。
まゆを剃って、白く塗った顔、
豪華絢爛な着物を着た姿はとてもかわいい。
本来の稚児は男の子なのだが、
最近ではお稚児さんは女の子も多くいる。
そのようなお稚児さんであるが、
どんな人が選ばれているのか。
どうやら祇園祭のお稚児さんは
歴代みなお金持ちの家柄である。
祇園祭の稚児は歴代変わる。
しかし、どの年を見ても会社の社長、
副社長、またはオーナーの子供が選ばれている。
その理由はズバリ、
祭事にかかる費用がかなり大きいからだ。
祇園祭で最も注目される行事である、
長刀鉾稚児のお披露目は華やか。
一番のメインイベントともいえるので、
とても盛り上がる。
このメインとされる稚児に選ばれる条件とは、
・長刀鉾町に住んでいる8～10歳の男の子
・1年以内に身内に不幸がないこと
そしてお金持ちであることも条件の一つだ。
ではどのくらいの費用がかかるの？
稚児の衣装代、移動費、祭りのお供えやお心づけ、
祭りの後の宴会費用などあわせて、
約2000万もの費用がかかるといわれている。
稚児になることは非常に名誉なことだが、
莫大な経費と準備が必要であることが事実。
祇園祭の稚児が実は生贄？疫病の話も・・・
お稚児さんは、健全な子供の成長と、
守護を祈願して一生の記念に残る役割をはたす。
祇園祭の稚児は実は生贄である
という噂があるが本当なのだろうか。
祇園祭とはそもそも平安時代、
疫病退散のために始まった祭り。
京都では疫病が流行り、多くの人が亡くなった。
そこで幼い子を神様への生贄とした。
そして、何人も殺して疫病を鎮めようとしたとされる。
現在の山鉾の生身の稚児は１人のみ。
他は人形に置き換わっている。
しかし当時はすべて生身の子供であったことを考えると、おそろしい。
祇園祭の神様は、スサノオノミコトとされる。
以前は「牛頭天王」と呼ばれていた。
それは見た目に恐ろしい神で、
まるでサタンのように見える。
サタンは生贄を好むことより、
生贄の習慣が始まったといわれているが、
真実ははっきりしない。
昔は子供がいなくなると、
神隠しと言われたものだが。
もしかして、密かにどこかで
生贄にされていたのかもしれない。
まとめ
京都の夏、有名な祇園祭。
その華やかさの裏には、莫大な経費がかかるため、
良家のお金持ちの子供が歴代選ばれているという事実があった。
実は稚児は、平安時代の疫病を鎮めるための生贄だった
などの噂もあるが、はっきりとは分かっていない。
しかし日本では生贄の文化が存在していたことは事実である。
そのような祇園祭であるが、
2020年の夏はコロナウィルスの影響で中止されている。
中止による京都府内の経済的損失は186億円余り。
国内外からの観光客が訪れないため、
その経済的な痛手ははかりしれない。
日本の華やかな伝統的な行事である祇園祭が復活すること、
そして文化の継承を願うばかり。
そして生きているうちに一度は
祇園祭を見物してみたいと思っている。
