魚の解凍に塩水を使うと美味しく食べられるらしい!?
魚の解凍に塩水を使う理由や
焼き魚の冷凍の方法などをご紹介。
魚(冷凍魚)の解凍を塩水ですると?
魚の解凍に、塩水を使う方法を
聞いたことがあるだろうか。
プロの業者も
冷凍魚を解凍するときには
塩水を使っているらしい。
短時間で解凍できて、
ドリップが少なく、
色持ちもよくなるんだとか。
検索してみると確かに、
漁業組合などのサイトで
塩水解凍が紹介されている。
この解凍はマグロの刺身などに最適なようだ。
以下に詳しく説明するので、
気になる方はぜひ試してみてほしい。
①37℃くらいのぬるま湯で、
3~4%の塩水を作る。
水500mlに対して塩大さじ1くらいが目安だ。
刺身(マグロやカツオがおすすめらしい)の
柵についている、切り粉くずを水道水でざっと洗い流し、
塩水に刺身を浸す。
どうして解凍するときに塩水を使うのか?
それは、
普段マグロなどの魚が海水で生活しているからだ。
真水を使うと浸透圧の関係で、
うま味成分や本来の味が流れ出てしまうのだ。
そのため塩水の濃度も海水程度となっている。
濃すぎても薄すぎてもうまくいかないので、
目安の分量はなるべく守ってほしい。
②1~2分たったら塩水から刺身を取り出し、
水道水で軽く洗う。
この時、洗わないと解凍後の刺身がしょっぱくなるし、
洗いすぎると水っぽくなる。
少し塩気が残るくらいがちょうどいいので
洗い方に気をつけよう。
③刺身の水滴を丁寧にふき取り、
キッチンペーパーなどで巻いて
皿の上に並べる。
皿ごとラップをして冷蔵庫に入れ、
半日~1日程度寝かせる。
寝かせる理由は
熟成させるというのはもちろんだが、
解凍したときにどうしても身が縮れてしまう。
夕飯に間に合わないからと急ぎで解凍し、
そのまま食べてしまって刺身があんまり美味しくなかった…
という経験はないだろうか。
できれば食べる時間から逆算し、
寝かせる余裕を持って解凍しよう。
焼き魚の冷凍は?
焼き魚は、冷凍できるのだろうか。
冷凍できるにしても、
次食べるときには味が落ちてしまっている気がする。
特売につられて
まとめ買いしてしまった秋刀魚(さんま)が、
夕食で食べきれなかった…
なんてことは誰にでもあるだろう。
翌日の朝食にまわせればいいが、
なんとなく2回続けて同じものを食べるのは
気乗りがしない。
どうせなら冷凍して、
もう少し時間を空けてから食べようと、
冷凍方法を検索してみた。
焼き魚の冷凍の方法は、
①冷めた焼き魚をラップで1つずつ包む。
温かいままだと焼き魚に水分がついてしまい、
解凍するときに水っぽくなってしまう。
ラップで包むときは空気が入らないように、
魚とラップを密着させよう。
空気が入ると冷凍焼けを起こしてしまうので、
このひと手間が大切だ。
②ラップでしっかり包んだ焼き魚を、
ジップロックなどの密閉できる袋、
もしくはタッパーなどに入れて冷凍する。
袋もタッパーも、
魚が重ならないように入れると形が崩れない。
袋に入れるときは空気をなるべく抜くようにしよう。
焼き魚を解凍するときは流水解凍がおすすめだ。
ジップロックなどに魚を入れたまま、
水を張ったボールなどに沈め、
水を少しずつ流しながら解凍する。
魚の量にもよるが、20~30分程度で解凍できる。
電子レンジなどで急速解凍も可能だが、
どうしても加熱ムラが起こりやすい。
少しでも美味しく食べたい人には
流水解凍をおすすめしたい。
作り置きして冷凍したものが
美味しく食べられるのであれば、
家事の手助けにもなるだろう。
今の時代、
冷凍技術は格段に進歩している。
少しの手間と時間をかけて、
食材を無駄なくいただくことにしよう。
まとめ
魚を塩水で解凍する方法は、
特にマグロの刺身などに非常に有効だ。
プロも使用する方法なので、
機会があればぜひ試してみてほしい。
焼き魚も
きちんとラップをしてからジップロックなどに入れれば、
解凍したときにドリップが少なくてすむ。
こちらは流水解凍がおすすめだ。
塩水解凍も流水解凍も、
食べる時間を逆算して
時間に余裕を持って行うようにしよう。
少しの手間をかけるだけで味が全然違ってくる。
どの食材も、ありがたくおいしく食べることが大切だ。