奥三河の花祭りが怖いのは何故?奥三河の花祭りの歴史と伝承を紐解く!

国内

スポンサードリンク





 

 

愛知県東栄町で行われる伝統的な祭りが

奥三河の花祭りである。

 

この奥三河の花祭りが怖いと噂だ。

 

なぜそんな噂があるのだろうか?

 

花祭りの歴史や伝承から、謎を紐解いてみよう。

 

 

スポンサードリンク




奥三河の花祭りが怖い理由!鬼が冬の夜を舞う?!

 

700年以上続く伝統的な神事、

奥三河の花祭りが怖いといわれている。

 

なぜそんな噂があるのだろうか?

 

それは、この花祭りの見どころに理由がある。

 

 

この花祭りは国の

重要無形民俗文化財に指定される伝統的な神事で、

寒さが厳しくなる冬の

11月から3月までの間に各地区で行われる。

 

基本的な神事の流れは決まっていて、

その中で鬼が登場し、

舞を舞うのだ。

 

その鬼の姿が特徴的で、

紅色の大きな鬼の面をつけ、

手には大きなまさかりを持っている。

 

その姿で

「テーホヘテホヘ」という奇妙な掛け声とともに、

まさかりを振り回しながら

舞う姿が恐ろしく映るのだろう。

 

夜も深くなると、

ますます怖さが引き立つ。

 

 

このような花祭りの特徴から、

奥三河の花祭りは怖いと

噂になっているようだ。

 

 

しかし、日本の祭りの歴史を振り返ると、

このように鬼の面をつけて

舞を舞う神事は多くみられる。

 

その代表ともいえるのが、神楽だろう。

 

神楽とは、

神の宿る「神座」に神様を迎え、

神の前で鎮魂・五穀豊穣への感謝し、

その気持ちを舞いに込めて舞う神事である。

 

 

奥三河の花祭りも同様で

八百万の神を迎え、

所願成就、厄難除け、

生まれ清まりを祈願する祭りなのだ。

 

真冬に夜通し行われるその舞は、

地中にもぐりこんだ精霊を呼び、

復活させる「再生」の意味があるという。

 

見る人によっては、

その迫力のある舞に恐怖を覚えるのかもしれない。

 

 

奥三河の花祭りの日程と歴史や伝承、その他舞の種類や祭りの概要を紹介!

 

 

奥三河の花祭りの日程だが、

毎年11月から3月までの間に、

各地区で1~2日間にかけて行われている。

 

日程はその年によって変更になるので、

日程確認したい場合は

東栄町のホームページで内容を参照してほしい。

 

メイン会場である、

小林諏訪神社は

11月の第2土曜日に開催しているようだ。

 

 

〇 奥三河の花祭り、歴史や伝承は?

 

花祭りの歴史についてだが、

実は詳しいことがわかる資料は何も残っていない。

 

ただ、

この花祭りに強い影響を与えたといわれる

宗教が伝承されている。

 

それは、吉野・熊野の修験道だ。

 

修験者の修行は

人里離れた山奥の険しい場所で

修業を行っていた。

 

そんな修験者に

奥三河という場所は理想郷であり、

多くの修験者がこの地に入ってきたそう。

 

やがて、

修験者は奥三河の人々から理解され、

お互いに影響を受けたといわれている。

 

このときの修験者から

花祭りはもたらされたといわれているのだ。

 

 

〇 見どころや舞の種類は?

 

夜通し行われるこの祭り、

どんな流れで行われているのだろうか?

 

まずは神様をお迎えする神事から始まり、

「中申し」といわれる願いを託す神事、

最後に神様を送る神事という

3つの工程に分かれている。

 

このなかで見どころとなるのが

「舞」とクライマックスの「湯ばやし」だ。

 

 

まず、舞の種類について解説しよう。

 

舞始めの舞といわれるものが

「楽の舞」「市の舞」「地固め」である。

 

しめ縄で囲われた

舞庭といわれる場所を清める意味があり、

この舞から花祭りが始まる。

 

その他、

「花の舞」「三ツ舞」「四ツ舞」があり

稚児が躍る。

 

稚児の初舞台は「花の舞」から始まり、

年齢が上がるごとに

「三ツ舞」「四ツ舞」と

進んでいくようになっている。

 

舞の中でも

一番の見どころになるのが鬼の舞だ。

 

「山見鬼」「榊鬼」「茂吉鬼」

など迫力のある舞がある。

 

中でも「榊鬼」は最も重要とされる鬼で、

大地に生命力を吹き込み、

五穀豊穣をもたらす鬼といわれている。

 

舞も、おどけた仕草や

やり取りが見る人を楽しませる。

 

「テーホヘテホヘ」の掛け声に合わせ、

一緒に参加してみるのといいだろう。

 

 

クライマックスの「湯ばやし」は、

少年4人が藁を持って舞い、

釜の中の湯を振りかけていくというもの。

 

所かまわず振りかけていくので、

舞庭も見物人もびしょ濡れになるのだが、

この湯を浴びると

1年間病気知らずでいられるという言い伝えがある。

 

そのため、みんな喜んでびしょ濡れになるのだ。

 

 

見どころたくさんの花祭り。

ぜひ寒さ対策をしっかりして楽しんでほしい。

 

 

まとめ

 

怖いと噂の奥三河の花祭り。

 

しかし、実際の花祭りは、

歴史のある伝統的な祭りだ。

 

鬼の舞など迫力があり見どころも満載!

 

ぜひ一度足を運んでほしい。

 

 

タイトルとURLをコピーしました